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「珈琲の苦い思い出と今では毎日欠かせない飲み物」

私が初めて珈琲を飲んだのは、私の記憶に間違いが無ければ、もう50年余り前の中学1年生の時だと思う。
今では、牛乳も好きな飲み物になってしまったが、小学生の頃は牛乳が苦手で、健康に良いからと母が自宅に配達される牛乳を飲むように勧められたが、しぶしぶ飲んでいたように思う。
特に冬には、火鉢の灰に牛乳瓶をうずめて温め、砂糖を少し加えないと飲めなかった。
しかし、珈琲とミックスしたコーヒー牛乳やフルーツ牛乳は好きで、中学校時代やそれ以降も喉が渇くとジュース類と同じくらいよく飲んでいた。
コーヒーやフルーツジュースとミックスしたコーヒーしか飲んだことのなかった私が、中学1年生の夏休みに、父の会社の納涼行事で生駒山頂に観光バスでドライブに連れて行ってもらったことがあった。
山頂で、父は喫茶店に入り珈琲を二つ注文してくれたので、私も一口飲んでみた。
その時の珈琲の苦かったことは今でも忘れられない。
しかし、折角注文してくれたものを残すのも勿体ないので全部飲み干した。
それが大きな間違いで、帰りのバスで胃がおかしくなり、ひどい乗り物酔いになった。
バスに乗っていた時間は1時間半程度だったと思うが、それが数時間もの長さに思えた。
幸い、バスの中で吐くことはなかったが、バスから降りた時は顔面蒼白で何度が吐きそうになった。
これには後日談もあって、その夜は家に帰ってからも胃の調子がおかしかった。
実は、次の日から中学校の臨海学校で一泊二日で淡路島に行くことになっていたが、結局参加することが出来なかったのである。
珈琲の味と同じく、初めて飲んだ本格的な珈琲が、私にとっては本当に苦い思い出となってしまったのである。
この思い出が私には長い間トラウマとなり、大学生になるまでは、コーヒー牛乳かフルーツ牛乳しか飲めなかったのである。
しかし、大学時代になって大学生協の喫茶店で少しづつ友達とコーヒーを飲むようになり、何とか少しづつトラウマも解消されていった。
またクラブ活動としてバスケットボール部に所属し、プレーイングマネージャーをしていたので、年に3回、クラブの先輩の会社を訪問して寄付金を集めるのが私の役目で、先輩の会社に行くと大抵喫茶店に連れていかれ、珈琲をおごってもらうのが習慣になっていた。
ただし、その頃は1日に2杯以上飲むと胃の調子がおかしくなり、時々はミルクセーキやミックスジュースを注文したことを覚えている。
当時を思い出してみると、私は元々甘党で、一杯のコーヒーを飲むのに角砂糖を三個入れて飲んでいた。
会社に入社してからは、角砂糖二個で辛抱するようになったが、「コーヒーを飲んでいるのか砂糖を飲んでいるのかわからない」とよくからかわれたものである。
今では、コーヒーの苦みや酸味にも慣れ、むしろそれがないと頼りなく感じるようになったし、砂糖も少しだけ入れる程度である。
それでもサラリーマン時代は、昼食後に一杯のコーヒーを飲む程度で、一日に二杯も飲むことは珍しく、また胃に多少の違和感を感じたものである。
血筋なのか、元々胃が丈夫でなく、疲労が溜まったり、ストレスを感じる日が続くと胃の調子がおかしくなるタイプで、定期健康診断以外でも胃のレントゲンを撮ったり、胃の内視鏡検査を何度も受けている。
医者によれば、コーヒーは胃液の分泌を促すとのことで、出来るだけ飲む回数を減らすように言われているが、今では一日に大きなマグカップで二杯飲むことが習慣になってしまっている。
胃の調子が良くない時は、一回だけ紅茶にしたり、牛乳で我慢することがある。
最近では、胃には必ずしも良くないが、制癌作用や血圧を正常に戻したり、血流を良くする働きがあるなどの効用が発表されている。
コーヒーは習慣性を持っていると言われているが、まさしく若干中毒にかかっているような気がする。

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