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インスタントも立派な珈琲なのです

長い間珈琲を愛飲してやみませんが、心の何処かでドリップなどで淹れたものとインスタントでは全く異なる物なのだという間違った知識を持っていました。
子供の頃からインスタントという響きがどうも胡散臭く聞こえてしまい、自分で手間を掛けて作るからこそ、珈琲は美味しくて体に害がないものなのだと錯覚していたのです。
以前あるお店の味が気に入ってしばらく通っていたのですが、その時にカウンターにいた店主にそういう話をしたら、実はインスタントもれっきとした珈琲に違いないことを教えてもらいました。
聞くと私のように思い込んでいるお客は結構多いのだとおっしゃってましたが、当時のインスタントの味そのものがあまり口に合わなかったのは、おそらくそういう先入観もあったからなのかもしれません。
そう聞くと単純な私は家ではインスタントで事足りるようになります。
一杯の値段を考えるとそのコストパフォーマンスは相当なものです。
高級な専門店での一杯の値段で一本のインスタントが買えたりするのですから、その価格は一杯あたり30分の一ぐらいになったりするわけです。
もちろん安かろうまずかろうでは我慢も限度がありますが、最近のインスタントは味の面でもかなり安定しています。
以前は酸味が強すぎるものが多かったのですが、最近は苦み重視、これは各メーカーの分析からデータが出ているのだと想像します。
専門店で話しても、日本人は酸味が強い物に若干抵抗がある人が多いというのが共通の意見です。
全てというわけでは無く酸味が美味しい銘柄もありますので、あとは好みの問題ではありますが、インスタントのように大量に生産する必要がある商品ならば、支持者が多いものに合わせて改良するのは自然な流れだと言えます。
インスタントを使うメリットは決して飲む価格に関してだけではありません。
ご自分で料理をなさる方なら実感があると思いますが、インスタントだからこそ役に立つ場面が結構あるのです。
珈琲を食材として使用することによって、料理の隠し味として機能するのです。
気軽に使えるケースとして、カレーにヒトつまみ入れるとか昔からよく言われる利用法です。
確かに味わいに奥行きが出たりしますので、そういう使い方をする方は案外多いのではないでしょうか。
私の場合は主にお菓子作りに使います。
最初は手抜きの手段なのではないかという気がしましたので、あまり好きでは無かったのですが、あるお菓子教室で有名なパティシエの方も普段から使うことを聞いて、抵抗が無くなりました。
実際にドリップで淹れた珈琲では水分が邪魔をして、お菓子にはそうそう使う場面がありません。
しかしインスタントを使うことによって、珈琲テイストのクリームや生地などがいとも簡単に作れてしまいます。
そういう意味ではココアと同様に活躍の場がたくさんあるのです。
普通に飲む場合もお菓子作りやお料理に使う場合も、そのまますぐに使えるというのはとても便利です。
最近の商品は熱いお湯はもちろんのこと、水でも牛乳でも簡単に溶かすことができる物が多く売られています。
ひとつだけ注意する必要があるとすれば、インスタントの値段があまりに安いからといって飲み過ぎないことです。
珈琲を適量摂取することによって気分を落ち着かせたり、集中力に繋がったりといろいろ使い方がありますが、何かにつけ過剰な摂取は決していいことではありません。
何事もほどほどがいいということです。

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